墓石に刻む文字に決まりはある?おすすめの文字や種類等について

墓石は、亡くなった方を埋葬するために必要な存在となります。墓石を確認すると、1つ1つに文字が刻まれています。これらの文字はどのような意味を持ち、どういった決まりのもとで刻まれているのでしょうか。

 

これらの疑問を解決するため、墓石に刻まれている文字の意味や決まりをまとめるとともに、おすすめの文字及び文字を考える際の注意点等も解説していきます。

 

 

墓石に刻む文字の意味は?

 

墓石に文字を刻む1番の理由は、誰が埋葬されているかを明確にする必要があるからです。

 

墓石には、一般的に「○○家之墓」と刻むことによって、その家族の一員が眠っているのを示しています。そして、墓石の文字には、故人に対するメッセージも意味しています。

 

特に、漢字の明記はメッセージを端的に伝えるための手段です。つまり、墓石に文字を刻むということは、故人と残された親族の間における繋がりを意味しています。

 

 

文字(言葉)に決まりはあるのか?

 

墓石に刻む文字はとても厳格なようにも感じられますが、基本的にはルールや制限はないと考えられています。

 

よく見られる「○○家之墓」という文字も、あくまで使用している方が多いというだけであり、必ずこのような様式にしなければならないというわけではないのです。書体の種類に関しても特段決まりはないので、楷書体や草書体など自由に選ぶことができます。

 

さらに付け加えれば、墓石の形状を考慮した傾向はあるものの、文字を刻む場所も制限は設けられていません。つまり、墓石と文字における大きな縛りは殆ど存在しないといえます。

 

 

墓石に刻むおすすめの文字

 

墓石に刻む文字として相応しいものはたくさんありますが、中でも特におすすめなのが「偲」という文字です。この偲という文字には、故人に対する思いを巡らせて、生前の頃を懐かしむといった意味があります。

 

故人と共に過ごした時間を大切にしたいという意思が、この文字から表れています。偲という文字は、非常に人気が高いものの1つです。墓石に刻む文字としては、代表的な存在であるということができるでしょう。

 

他にも、おすすめな文字として挙げられるのが「絆」です。絆は文字通り、人と人との繋がりを意味しています。シンプルな言葉と捉えられるかもしれません。

 

しかし、故人とこれまで過ごした時間が思い出される素晴らしい文字です。例え亡くなったとしても、故人との繋がりは完全に消えるわけではありません。この絆という文字は、これからも永遠に故人との繋がりを大切にしようという意味が込められています。

 

 

文字(言葉)を考える際の注意点

 

墓石に文字を刻む際、特段ルールや制限等はないのですが、あまり推奨できない言葉も存在します。例えば、「泡沫」という言葉です。この言葉は、泡のように儚い様子を示しており、永代にわたってお墓を存続させようという意図とはかけ離れています。

 

中には、有名な歌の歌詞に合わせて文字を決める方もいるようですが、しっかりと言葉の意味を把握するようことが何よりも大切になります。お墓の存在に適さないような言葉を選ぶのは避けるようにしましょう。

 

さらに、基本的には文字は正字が望ましいとされています。文字の画数が多いからと略字を使ってしまうと、正しい文字が墓石に残らなくなります。

 

墓石の文字は、そう簡単に修正することができません。特段ルールがないからといって、何も考えずに決めるものでもないのです。

 

墓石に刻む文字を決めていく際には、正しい情報を残すことも意識しましょう。お墓とは何かを考えるのが、文字を選ぶ上での注意点となります。

 

 

まとめ

 

以上をまとめると、墓石に刻む文字は特段ルールや制限がなく、基本的には自由に決めることができます。

 

しかし、だからといって何も考え無しに決めていいものではなく、文字の意味やお墓に適しているか等の判断が必要です。

 

墓石に刻む文字には、正しい情報を伝えるという意図もありますが、メッセージを伝える役目を果たします。故人に伝えたい言葉をじっくりと選んでいきましょう。

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