戒名、法名、法号とは?相場はいくら?

 

こんにちは

㈱石良の磯崎です。

随分、間をあけてしまいすみません。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて今回は表題の通り「戒名・法名・法号」について少しお話をしたいと思います。

 

 

そもそもなんで仏教徒?

 

皆さん、日本にお住まいの日本人の方ですとほとんどの方が、「仏教徒」という方が多いと思います。

最近では様々な考え方もあり、葬送方法なども多種多様ですが、下記のように

・お子様が生まれたら神社に初参り

・神社で七五三のお祝いや新年には神社に初詣

・毎年クリスマスやハロウィーン

・結婚式は神式やウエディングドレス

・近親者が亡くなれば御通夜、葬儀

宗教宗派にこだわらず、日本人的な方法にて冠婚葬祭を執り行っています。

 

なのになぜ仏教徒が多いかですが、簡単にいうと、皆様の先祖の時代には住んでいた場所の部落ごとに「あなたはここの檀家になりなさい」というルールができてその部落の方がみんな同じお寺の檀家になってお寺を支えたからのようです。

もちろん途中で宗教や宗派を変更された方もおりますが、そのまま脈々と受け継がれ今の皆さんがその宗派のお寺や宗教につながっているのです。

 

ただ昔は自分のお世話になっているお寺が自宅の近所にあり、地域での祭りや行事などでも住職の顔や人となりも、もちろんわかりましたが、最近は仕事の為に東京に移転した方なども多く、お寺との付き合いを持たない方や、残念ながら持つ必要性を感じない方が多く見受けられるようになりました。

 

 

 

戒名とは

 

以前は元気なうちにいただくこともあった戒名ですが、最近では亡くなった後、住職に相談して、ご葬儀までにお名前をいただくようになりました、また宗派によって呼び方が変わり、

法名・・・浄土真宗

法号・・・日蓮宗

戒名・・・他一般的な宗派

になるようです。

 

仏教にはなぜ戒名が必要?

 

こちらも簡単に説明すると、住職から戒名を授かると言うことは、その住職の弟子になるということです。

様々な戒律のある仏の道を守っていきますということのようです。

古くは生前に戒名をもらい、その戒律を守って生活をするということでしたが、頭を剃髪にして出家でもしない限り難しいことでした。そこで亡くなってから戒名を授かるということが一般的になり現在に至るようです。

 

私のお世話になっているお寺では本堂の中にお釈迦様から順番に名前が貼っており、入壇式の際に「あなたはお釈迦様から数えて何番目のお弟子さんになりますよ」と教えてくれる曹洞宗の住職もおります。

 

 

戒名はどう決まる?

 

私もお墓に名前を彫るためにいろいろなお名前伺いますが、多いのが「○○○○信士」(男性)のような六文字戒名といわれる一般的な名前が多いです。

下記によく使われる戒名を並べてみますと

 

・「○○○○信士」(シンジ:男性)「○○○○信女」(シンニョ:女性)

・「○○○○居士」(コジ:男性)「○○○○大姉」(ダイシ:女性)

・「○○院○○○○居士」(インコジ:男性)「○○院○○○○大姉」(インダイシ:女性)

・「釋 ○ ○」(浄土真宗男性)「釋 尼 ○ ○」(浄土真宗大谷派女性)

 

未成年ですと

・「○○童子」「○○童女」(未成年)

・「○○孩子」「○○孩女」(2,3才)

・「○○嬰子」「○○嬰女」(0,1才)

となり、お寺に寄与したレベルによってお名前が決まります。

 

このようにお名前の位は様々ですが、基本的にはお寺のために本堂の修繕に精力的に寄付をしたり、お寺の役員を務めたりなどお寺に寄与(お寺のためにがんばる)された方はその時の住職から感謝の意味もこめていいお名前がいただけるようです。

 

私が今まで見た中で一番立派なお名前は「○○院殿○○○○大居士」という11文字でした。この方はそのお寺の本堂をほぼ私財で立て直したり、土地、山の寄付、筆頭総代を務めるなど様々なところでお寺のために一生懸命やられた方でした。ちなみにその方の葬儀の際にかかる費用や戒名料などはお寺がもちろん全て引き受けて、盛大にお寺で行われました。

 

 

 

戒名は買うもの?

 

戒名は買うものではありません。

例えばですが、あくまでもお寺に100万円払っていいお名前をもらうのではなく、お寺に100万円寄付をしてお寺に寄与したから、いいお名前をもらったと考えるものです。

ちなみにお寺の檀家墓地も、墓地を買ったから檀家になるのではなく、檀家になったから檀家墓地を分けてもらったという事と同じです。

 

 

戒名の相場

 

もう一度言いますが、まれに100万円寄付をしていい名前をつけてもらったなどと言う話も耳にしますけど、お戒名とはお金で買うものではありません。

金額的な相場ですが、生前に戒名を授かる以外、実際戒名を授けていただくときは、ほとんどの方が大切な方が亡くなったときであり、通夜、葬儀、告別式の布施と一緒になっているケースがほとんどだと思います。

 

もちろんお寺や宗派、その方のお寺の貢献度によって違いがあると思いますので参考までに、

 

●六文字「信士、信女」戒名

 「○○○○信士」などですと葬儀布施を合わせて30万円~が多いようです。

 

●六文字「居士、大姉」戒名

 「○○○○居士」などですと葬儀布施を合わせて50万円~が多いようです。

 

●院号付き戒名

 「○○院○○○○居士」などは葬儀布施合わせて100万円~が多いようです。

 

葬儀の布施を含んでの金額になりますので、もし生前に戒名授与を考えている方は直接住職にご相談してみて下さい。

住職は喜んで授けていただけます。

余談ですが、私のお客様で亡くなってから戒名がついても自分はその戒名がわからないから、元気なうちに住職に相談して受戒(戒名を授かること)された方が何名かいらっしゃいます。

皆さんとてもいい名前をいただき、これで安心できると喜んでいました。

 

 

日蓮宗の戒名は「法号」

 

日蓮宗では戒名のことを「法号(ほうごう)」と呼びます。

名前の付き方もこのような感じになります。

 

男性 「○○院○○日○居士」

女性 「○○院○○妙○大姉」

多くはこのように男性は「日」女性は「妙」の文字が入りますが、院号や文字数は、お寺によって違いがあるようです。

 

 

浄土真宗の戒名は「法名」

 

浄土真宗では戒名のことを「法名(ほうみょう)」と呼びます。

名前の付き方はこのような感じになります。

 

男性 「釋 ○ ○」

女性 「釋 尼 ○ ○」

女性は一文字多くなりますが付かないケースもあったり、あまりありませんが、男女共に院号が付くケースもあるようです。

 

 

浄土宗の戒名

 

浄土宗では一般的な戒名と同じような文字数、形式となりますが、道号に「誉号」と言われる「誉」の文字が入るケースがあります

 

 

お戒名、法名の内容

 

このような「①②③④信士」という六文字の戒名を例にすると

①②の部分が道号、③④は法号といわれる部分になります。

詳しくは各宗派や住職によってお名前の付け方も変わると思います。

また住職にお名前を付けていただく前に、人となりを住職とお話しする機会があると思いますので住職に託しましょう。

 

ここは個人的にですが、戒名でよく見ることの多い漢字を何個か出して見ます。

男性に多い漢字では、「山」「雲」「道」

女性では「妙」「室」「清」などでしょうか。

 

意味として例えばですが、

道・・・一つの仕事を何年もかけて全うしたような方

清・・・清純、清廉のようなイメージ

警・・・警察関係のお仕事をしていた

生前の人柄や性格、職業などを鑑みて住職がお名前を考えます。

ですからお名前を見れば生前どのような方だったのかわかるそうです。

私のお客様で裁判長を務めた方がおりますが、その方は戒名に「善導」という2文字が入っていました、まさに善に導くぴったりのお名前でした。

 

もう一文字は生前の名前(俗名)から一文字もらうことも多く、ひらがなの名前ですと漢字に置き換えて入れることが多いです。

隆之・・・隆

三郎・・・三

栄子・・・栄

ゆき・・・雪

などです。

 

 

 

インターネットで戒名?自分でつける戒名?

 

最近はインターネットで1万円とか無料で戒名授けますとか、自分でつければ無料とかもありますが、仏教の中でその住職の弟子として仏様になるための戒名ですから、形式上名前はついても意味が無いと思います。

 

戒名代としてお金を払うと勘違いしているから金額で考えてしまい、より安い方がいいと言う考えで、そのようなことになると思うのですが、そんなことなら俗名のままで送ってあげたほうがよっぽどいいです。

そもそも仏教徒でなければつける意味も無いです。

形式上みんなと同じように名前を付けたいけどお金はかけたくないということなのでしょうが、私が思うには、クリスマスにケーキが高くてもったいないから、ケーキの形にしたダンボールでクリスマスパーティーをやることと変わりません。だったら最初からケーキ無しの方が良くありませんか?

 

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